ロックとお酒とバイクを愛するロマネスクのマスターは、レッド ツェッペリンとスズキのバイクがお気に入り!

レッド・ツェッペリン・ファンの愛車

レッド・ツェッペリン・ファンの愛車

レッド・ツェッペリンのファンは、どんな車に乗ってるのだろうか?
日本だったら、レッド・ツェッペリンのファンとローリング・ストーンズのファンとのあいだに、そんな格差は無いのでしょうが?

これが英語圏で車の所有率が高いアメリカだったら、確実に統計的に表れるのでは?
そんなことを恐る恐る考えたことがあったのですが、先日面白い文章を発見したのです。
「レッドツェッペリン物語」の中で著者のスティーブン・デイビスが以下のように綴っています。

「1972年第8回北米ツアーは6月21日、コロラド州デンバーから始まった。ロングアイランド郊外のナッソー・コロシアムでの4時間にわたるコンサートの後、ニューヨーク郊外に住む若者たちは、いつものツェッペリン渋滞に巻き込まれた。何千台ものポンティアック、カットラス、427カマロが引き上げるところだ。」


1969 Oldsmobile Cutlassxxxx1969 Camaro Yenko SC427
1969 Oldsmobile Cutlass 1969 Camaro Yenko SC427

フーム。だけど、たとえば、コルベットやフォード・ムスタングではダメなのかな?

スティーブン・デイビスは、ニューヨーク出身のジャーナリストなので、
そのあたりの感覚には敏感なはずです。けっして彼の車の好みや、独断ではないはず。
「何千台ものポンティアック・・・」というのは大げさな数字ではないでしょう。
観客数万人規模のコンサートで、本当に好きな車の傾向があったら、充分考えられる数字だと
思います。

好みのバンド同様、車の選択は個人の感性や生活習慣からは逃れられない性質のものでしょう。
そもそも、車やバイクの好みというのはエンジン・サウンドによるところが大きいし。
ココになにか、アメリカ人から見たレッド・ツェッペリン・サウンドの秘密があるのかも?

レッド・ツェッペリン・ファンの若者は、そのほとんどが新車を購入する余裕なんて無かったはず。
1972年第8回北米ツアーということを考えれば、当時中古車市場に出回っていたであろう、
1969年前後に発売された車種で、比較検証をしてみます。

まず、車種名とブランド名を混同しないようにしないと!
ポンティアックというのは、ゼネラルモーターズ (GM) のブランド名です。
ファイアーバードもポンティアックブランドです。
ちなみに「トランザム」というのは、ファイアーバードの中の最高級グレードを表すグレード名です。

カマロというのは車種で、シボレーが作ってます。
シボレーもゼネラルモーターズ (GM) のブランド。
ちなみに、ゼネラルモーターズ (GM) の最高級ブランドはキャデラックですね。

コルベットもシボレーが作ってます。
ゼネラルモーターズ (GM) の中でのブランドイメージは、シボレーは大衆車。
ポンティアックは若者向けのスポーティーなキャラクターと、中級グレードの割に比較的安価なのが特徴。

でも、シボレーの中でもコルベットだけは別格。
大排気量エンジンを搭載し、シボレーブランドのフラッグシップモデルである。

1969 Chevrolet Corvette C3xxxx1953 Corvette RoadsterS50
1969 Chevrolet Corvette C3 1953 Corvette RoadsterS50

シボレー最大のエンジンである427cu.in.(7リッター)はコルベット用で、
カマロのエンジンは2種類の直列6気筒と5種類のV8が用意されてたが、
排気量は最大でも396cu.in.(6.5リッター)だった。
シボレーは、スポーツモデルのフラッグシップはあくまでコルベットであって、
カマロはその下、という位置付けだった。
これに対し、フォード・マスタングは1967年に428cu.in.(7リッター)のシェルビーGT500を発売。
カマロにこだわる走り屋ユーザーからは、427エンジン搭載のリクエストが多く出されていたのだった。

じつは、ポンティアック・ファイヤーバード・トランザムには、何度かコルベットのエンジンが
搭載されたが、スペック上はコルベットが上回るようデチューンされることが多かったそう。
やはりシボレーにとっては、あくまでコルベットがフラッグシップモデルであったわけです。

1969 Pontiac Firebird Trans Am
1969 Pontiac Firebird Trans Am

なるほど。コルベットは1954年の登場から、スポーツモデルの中でも高級車という
イメージがあったのですね。
不良が乗る車としては、これほどカッコいいものは無いのでは?
しかし、アメリカのレッド・ツェッペリン・ファンの若者としては、フラッグシップモデルであるコルベットより、安価なカマロの方が手に入れやすかったのだ。
それに、コルベットは二人しか乗れないしね。

でも427カマロともなれば、パワーはコルベットと同等。
巨大トルクのコルベットを抜き去ることは、不可能では無かったでしょう。
スズキのGS550で、ホンダのCB750を抜き去る快感にも似ています(似てないか?笑)

バイク乗りで日本のレッド・ツェッペリン・ファンだったら、スズキとカワサキのファン
であることを祈ります(って、関係ないか。スンマセン)

えーと。カットラスです。
カットラスとは、オールズモビルが作っていました。
オールズモビルもこれまた、ゼネラルモーターズ (GM) のブランド。
GMは企業買収を繰り返して、その会社名を自社ブランドにしていったのです。

オールズモビルはポンティアックとビュイックの間に位置する、中級ブランドで、
フルサイズからミドルサイズの車を生産。
かつては、走る実験室と言われ、新技術を最初に搭載するブランドとしても知られていた。

1969 Oldsmobile Cutlass
1969 Oldsmobile Cutlass

でもオールズモビルの中でも、なぜカットラスなのだろう?
これには、オールズモビルのブランドイメージが大きく関係してるように思われます。

オールズモビルの購買層というのは、どちらかというと保守的な中高年で、ビュイックのオーナー層と重なっていました。
ロックに熱中する若者が選ぶような車では無かったのでしょう。

その中でも中型の(日本で見ると充分大きいですが!)カットラスは
スポーティーなイメージです。

レッド・ツェッペリンはブルース色を残しながらも、常に新しい音を求めていた。
そして、当時どのロックバンドよりも大きな音で演奏していた。
そんな音に熱狂するレッド・ツェッペリン・ファンは、けっして最高級ブランドを求めなかったのだ。
高級ブランド以外のもので、最高を指向していくのだ。

なるほど、だんだん分かってきました。
レッド・ツェッペリン・ファンの若者が選んだ車は、
カマロにこだわる走り屋だったら427カマロ。
そしてポンティアックだったらファイヤーバードやGTOでしょうか?
大きめの車だったら、決してビュイックやキャデラックの高級指向では無く、カットラス。

1970 Pontiac GTO, the Judge
1970 Pontiac GTO, the Judge

ところで、フォード・ムスタングは、どんな車なのだろう?
1964年に発表された初代マスタングは、そのスポーティーな外観や性能、低価格、
「フルチョイスシステム」と呼ばれる多彩なオプション群と巧みな広告戦略などで、
フォード社ではT型フォード以来と言われるの大ヒットとなった。

1969年 には、それまで、特定のグレードを持たなかったが豪華仕様のグランデ、
プレミアム・スポーツのMach1、レース仕様のBOSSなどがグレードとして設定された。

1969 Oldsmobile Cutlassxxxx1969 Camaro Yenko SC427
1969 Mustang Mach1 1969 Mustang BOSS 302

デザイン的に見るとちょっと落ち着いていますね。
ポンティアックよりも幅広い年齢層から支持されそうな感じでしょうか?
ちょっと知的なイメージさえ感じますが、そのあたりがレッド・ツェッペリン・ファン
には物足りなかったに違いありません。

なんとBOSSシリーズはシボレーでカマロを成功させた、シーモン・クヌッセンと、デザイナーのラリー・シノダがGMからフォードに移籍し、その開発を担当したのでした。

しかし、当初あれだけ人気のあったマスタングも、71年には販売はガタ落ち。
他社との競争に明け暮れ、より大型に、高性能に舵取りをした結果、顧客に見捨てられたのです。
1974年フルモデルチェンジにより初期型への回帰を目指した「マスタングII」が発売されるまで、ポンティアックやカマロに人気が傾いていたのでしょうか?

フォード・マスタングⅡ
フォード・マスタングⅡ

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