ロックとお酒とバイクを愛するロマネスクのマスターは、レッド ツェッペリンとスズキのバイクがお気に入り!

波形美術館

波形美術館

ボクはロマネスクを閉店してからしばらくバンド活動に専念していましたが、その後はライヴハウスのPAオペレーターを経て、サウンド・エンジニアとしての道を歩むことになります。
そんな中、2005年に「波形アート」というモノを突然思いついて、個展を開きました。
まあ、見てやってくださいね。

個展のお知らせ
土方巽の息づかい
土方巽の息づかい

「暗黒舞踏」の創始者である土方巽が、1976年の夏のある晩に独演した。この独演は、もともと映画「風の景色」の為の収録が目的だったらしいが、現在はCDで聴くことができる。

しかし、これは1986年1月21日午後10時21分に57歳でこの世を去った 、土方巽の香典返しとして参列者に配られたLPレコードからの読み込み。
波形は、バンコクにいる姉を訪ねた時の話しで、ジャングルの中で「助けてくれ-」と叫ぶ前の「ハア、ハア、ハア・・・」という息遣い。

秋田弁での語りながら(だから、かもしれないが)、これほどに豊かな日本語での表現を私はかつて知りません。機会があったら、ぜひ聴いてみてください。
ミュージシャンたるもの、もっともっと自分の「訛り」を持つべきではないでしょうか。

ちなみに、 土方氏の出生地である秋田県秋田市 泉八丁は私の実家と数百メートルしか離れていません。

中溝俊哉 DOUBLE REEDS  小川圭一 ALTO SAX
中溝俊哉 DOUBLE REEDS  小川圭一 ALTO SAX

2004年4月29日 横浜エアジンで「原始感覚再生のための即興音楽」と銘うって「白魔物」の由緒あるユニット名でライヴが行われた。
メンバーは両氏の他、榎田竜路/GUITAR、田宮ガク/PARCUSSIONS。

演奏開始から約2分後、 中溝氏の DOUBLE REEDS (オーボエ)に小川氏の ALTO SAXが絡んで来た。
画面は 両氏がお互いにCの音を保ったまま、フェード・アウトしているところ。410ミリセコンドのドラマです。
ワンポイント録音のステレオ・ファイルなので、どっちがどちらの音ということではありません。
DOUBLE REEDS とALTO SAXの倍音成分が複雑に絡みあって、図形のハーモニーとなって現れています。

黒井絹 VOCAL
黒井絹 VOCAL

2004年2月9日 スタジオ・ロマネスクでソロ収録した際のVO波形。
水彩画のような静寂の佇まいに潜む、響きの連鎖と緊張感。 

必然を秘めた存在。だが、しかし融通無碍。 竜安寺の石庭にも通じるものを感じます。
飽く事の無い黒井氏のグルーヴからは、輪廻転生をも思い浮かばせます。
画面左端から右端まで約8秒。
  
野村雅美 ELECTRIC GUITAR
野村雅美 ELECTRIC GUITAR

2004年2月15日 スタジオ・ロマネスクにおけるEGソロ収録より。
画面左端から右端までは、約1.7秒。
じつは今回の「波形コレクション展」は、彼のギターの波形を見た時に思いついたのです。
その絵画的な美しさに見ほれてしまい、しばし音声編集が中断しました。

野村氏のギターは、まるで鉱物が永い年月を経てキラメキを得ながら宝石へと変化していくようなサウンドです。
母親の胎内で眠るような安らぎのアンビエント空間でありながら、同時に、とてつも無い緊張感を生み出しているのです。

野村氏は絵画も旺盛に制作しており、定期的に個展も開催しています。
ぜひ、ご覧になってください。
ボクは野村氏の絵画作品に、「ミクロとマクロ」「細胞と宇宙」のようなモノを感じます。

池上秀夫 CONTRABASS
池上秀夫 CONTRABASS

2004年2月29日 スタジオ・ロマネスクにてソロ収録したもの。
録音中に私の耳は、コントラバスのFホールからわずか90cmのところに有りました。
改めて生音の素晴らしさに感動した、幸せなひとときでした。
上段は指弾きの波形。 下段はアルコ(弓)弾きでクレッシェンドしている波形。お互いに音楽的な関連はありません。画面左端から右端までは約1.7秒。

指弾きといえども、アタックが丸みを帯びていて、 池上氏の人柄がにじみでている様ですが、実際の音を聴くとけっこう過激なんですよ、これが。

ストラディバリウス VS 3万円のヴァイオリン
ストラディバリウス VS 3万円のヴァイオリン

テレビ番組からのビデオ録画の読み込みのために音はいまいちなのですが、同じ人が同じフレーズを同じ条件で演奏したもの。
演奏は高嶋ちさ子。高嶋さんは、年間百本を超えるコンサートの中で必ずこの弾き比べをやって、来場者に違いを聴いてもらうそうです。

上段と下段は 同じフレーズの同じ部分なのですが 、ストラディバリウスの方が音の延び方や広がり方が豊かなので、 演奏していて気持ちがいいのでしょう。
その為か、無意識のうちに間の取り方が違ってくるようです。 その結果ストラディバリウスの方が演奏全体の尺が長くなっています。

さて、時価数億円、1736年製の銘器ストラディバリウスの音はどちらでしょうか?

個展後記

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